昨日に続き、倉下さんのトークセッション『続 EVERNOTE「超」仕事術には書ききれなかった もっと「脳をフリーにする」 Evernote実践活用法!』よりまとめエントリです。
今回は質疑応答編。いろんな質問が飛び交い、みなさんが疑問に思われていたことを倉下さんに優しくお答えいただくコーナーです。
前回分は以下のエントリを確認ください。
想造ノート: Evernoteは十人十色で無限の可能性。 @rashita2 さん初トークセッションに参加してきたのでまとめてみる。(その1)
では、質疑応答、スタート!
倉下さんの一問一答!多彩な質問とその答えに目からウロコ
Q:GoogleカレンダーからEvernoteに取り込まれているとのことですが、どのように取り込まれているのですか?
リマインダーにメール送信の機能があるので、Evernote取り込み用メールアドレスに送信するよう設定しておきます。
Q:Evernoteに取り込んだものは基本的にInboxに入れられているとのことですが、Inboxは毎日ゼロになるようにしているのですか?
A:YES。毎日レビューを行ない、Inboxはゼロになるようにしています。
WEBクリッピングなど大量に増えるドキュメントは実は通常のInboxと別のInboxに入れるようにしています。この「ダブルインボックス」についてはブログでも取り上げましたので、興味がある方は是非そちらを確認ください。
(…ということで、以下R-Styleより引用。)
ダブル・インボックスシステム
かなり多くの情報をEvernoteに投げ入れています。そのとき問題になってくるのが「整理」です。情報と整理の関係は、いつでも私たちの前に立ちはだかります。
そこで考えついたのが、入ってくる情報によってinboxを分けると言うやり方。
Evernoteに入ってくる情報を、「タスク」などの短期で処理しなければならないものと、「クリップ」などの早期に処理することは求められていないもの、にわけそれぞれにinboxを割り当てるという方法です。
Q:ノートは削除されますか?
A:削除しません。
削除してもしなくても容量の消費は殆ど変わりません。
同じノートが2つあってもほとんど消費容量は変わらないので、そのままにしています。
Q:Evernoteの障害に対して何か対策はしていますか?
A:基本的に意識しないです。
PCのクライアントソフトで同期しておけば自動でバックアップシステムが動くようなので、そこを信用するようにしています。クラウド上でデータが消えても、家のPCにはデータ残っているから大丈夫です。
(こういうニュアンスだった気がしますが、間違ってたらご指摘ください2010/09/16 10:55 修正しました。)
Q:ノートブックとタグの使い分けはどうしたらいいですか?
A:(PCでいうところの)フォルダがノートブックで、ファイルの属性にあたるのがタグになります。
そういうふうに意識してやると、使い分けがなんとなくわかってくるのではないでしょうか。
(実はこの部分聞き漏らしてました…以下のブログを参考にさせていただきました。@shimoyamaさんありがとうございます。)
@rashita2 さんの講演会でEvernote使いこなしのヒントを得る << When you were young
Q:プレミアムアカウントだとWordやExcelのファイルもEvernoteの保存対象になりますが、これらは検索対象になりますか?
A:現状は無理だったように思います。
ただ、どうしても検索対象にしたい場合は、WordやExcelからPDFを保存してノートに添付しておくというテクニックもありますね。
Q:Evernoteに取り込んだデータはどのように検索されますか?
A:どのように検索するかは目的が見えてきたら自然とみえてきます。
まだみえないようならとりあえずデータは取り込んでおき、使い方がみえてきたらそれに適した形に変えていけばいいでしょう。
Q:Evernoteにアナログデータを取り込まれているそうですが、実際紙は減りましたか?
A:少なくとも机の周りは減りました。
今まではなんとなく捨てられない資料がかなりありましたが、そのへんの資料はすべてスキャンすることでようやく片付けられました。
Q:プレミアムアカウントで良い事って何ですか?
A:3つあります。
毎月500MB保存できること、共有ノートブックに招待したユーザーが同じノートを使えること、iPhoneでオフラインノートブックが利用出来るようになることです。
Q:原稿をEvernoteで全版記録されているそうですが、タイトルは版が変わるごとに変更されているのですか?
A:No。すべて同じタイトルにしています。
最終稿のノートにのみタグをつけているので、どれが一番最新かはすぐに確認できるようにしています。
Q:Remember The Milk(以下RTM)を使われているということですが、その使い分けはどうされていますか?
A:RTMはチェックリストの管理にのみ使っています。タスク管理はEvernoteに一本化しています。
Q:EvernoteのInboxにすべてのメールを管理するようにしているのですか?
A:すべてのメールを入れておくわけではありません。
進行中のプロジェクトや、資料になりそうなメールを選び、それをEvernoteに転送しています。
トークセッション終了しかしとびきりのビッグニュース
以上が質疑応答の大まかな内容でした!
ここでトークセッションの行程は全て終了。
と、そこで司会者の方からビッグニュースが!
「Evernoteのクライアント、実は今、神戸の方で開発されているのですが、近いうちに新しいものがリリースされます。かなりの軽量化を図っているので皆さん是非ご期待下さい、とのことでした。」
今まで不満が多かったEvernoteのWindows版クライアント、ついに大幅に変わる日が近いそうです。これは期待せざるを得ませんね…!
この後は、引き続き倉下さんのサイン会となり、その後お誘いいただいて懇親会の席まで用意していただけました。C&R研究所の担当者のお二方、お誘いくださいまして本当にありがとうございました!
個人的な3つの教訓Evernoteを活用していきたいと切に思った
今回の教訓は以下の三つ!
- EvernoteはInboxはゼロにするよう努める。
- メールが送信できるサービスであれば何でもEvernoteに取り込むことができる。
- はじめから完璧を目指してはいけない。とにかくEvernoteに突っ込んでおくことが大切。使い方はあとからついてくる。
EvernoteはInboxはゼロにするよう努める。
Evernote、取り込んでもそのままにしていては活用しづらいです。
取り込んだ内容は必ず一度は目を通すようにして、Inboxから別のノートブックに移動。自分が使いやすいノートの形を作っていくことが活用のポイントとなりそうです。
メールが送信できるサービスであれば何でもEvernoteに取り込むことができる。
RSSをメールに変換してくれるサービスや、メルマガ、スケジューラのメール通知など、WEBサービスには結構メールを送信してくれるサービスがあります。Evernoteにはメール受信したものを取り込む機能が存在しているので、それをどんどん活用してノート作成の自動化を図っていきましょう。
はじめから完璧を目指してはいけない。とにかくEvernoteに突っ込んでおくことが大切。使い方はあとからついてくる。
一番ありがちな落とし穴がこれではないかと思います。
はじめから最高のEvernoteをつくろうとしてしまうと、どう作ればいいのか全くわからないまま何も取り込むことがないままで終わってしまいます。(自分は一度それでEvernote離れしてました。)
Evernoteは自分だけのデータ集を作るサービスです。
取り込みの敷居を下げ、自分が関わる情報、少しでも気になる情報をどんどん集めてみましょう。
一年後、五年後には今とは違う何かがEvernoteの中から見えてくるようになる…はず!
と、いうことで…あとがき
二日に分けて倉下さんのトークセッション『続 EVERNOTE「超」仕事術には書ききれなかった もっと「脳をフリーにする」 Evernote実践活用法!』よりお送りいたしました。
なかなか興味深い内容で、自分の知らない活用法をたくさん聞けたことで、モチベーションアップにも繋がりそうです。
これからは、まずInboxZeroを習慣付けていきたいと思います。
話は変わりますが、このたび当ブログのはてブ対応、及びEvernote Site Memoryボタンに対応を致しました。
今は読めないけどあとで読みたい時、もしくはこれからも資料としておいておきたい、という時に使っていただけたら幸いです。
(特にはてブ数はちょっと気になるところですので、是非どんどんブックマークしていただけたら…なんて考えていたり。図々しいですね。失礼しました。)