皆様のおかげで、先日のセミナーでは40人を越える人々が参加してくださいました。
僕は司会進行をさせていただいたのですが、やはり40人を越える人々の前で喋る、というのは緊張しますね。
ただ、2時間ほど前に立っていると、だんだんと緊張がほぐれてきました。
何故緊張がほぐれてきたのか。
少し考えてみて、自分なりの答えが見えてきたので今回はそれをご紹介。
緊張するとまわりが見えなくなる
大人数の前で立つと、どうしても緊張するんですよね。
緊張してしまって、前を見ることもできなくなってくる。
緊張しすぎると、俯きがちになったり、喋られなくなったりするんですよね。
過度の緊張はあまりいい効果を生み出さないように思います。
ちょっと無理をしてでも、ひとりひとりの顔を見ていくようにする。
そこで、おすすめしたいのが、はじめにひとりひとりの顔を見るようにする。
「無理を言うなよ…」と思うかもしれませんが、それでもちょっと頑張って。
まず自分が知らない人をひとりだけ見るのです。
一人見ることができたら、次にひとり、また次にひとり、と、ひとりひとりの顔を見ていくのです。
いろんな表情の人がいるけれど、それでも冷静に見ていく
するといろいろな表情が見えてきます。
マジメな顔をしてみている人、ちょっとだれている人、難しい顔をしている人等々…。
ひとりひとり、いろんな顔をして前を見ているんですよね。
多くの人と喋っているんじゃなくて、ひとりひとりの人にむかって一斉に喋っていると思えばいい。
そこには、みんな一人で自分のほうを見ている人ばかりでした。
「集団で一人を晒しあげにしている」わけでは決してなく、一人ひとりが一対一のつもりで僕の話を聞いてくれている。
ひとりひとりの顔を見ていると、そう考えられるようになりました。
緊張しているとまわりが見えなくなるのではなく、まわりが見えないから緊張してくるのかもしれない。
「緊張して周りが見えない」という表現があります。
しかし、ふと考えなおしてみると、「緊張して周りが見えない」のではく、「周りが見えないから緊張する」のかもしれません。
昼の街路は明るくて、先が見えるのであまり不安はありません。
しかし、夜の街路は暗く、(街灯があっても)先が見えにくいので少し緊張します。
街灯がない夜道はなおさらです。
もし、多くの人の前で立って喋ることがあったら、まずは喋りだす前に一呼吸おいて、皆の顔を見てみることをおすすめします。
あとがき

実は、多くの人と喋るときは、本当は多対一ではなく、一対一だったのかもしれない。
そう考えられると、意外と参加者と講演者の距離は近いものだったのかもしれません。
ちなみに、この話は40人程度のセミナーでの話です。
大規模な講演会やセミナーだとまた別の感覚なのかもしれませんが…とりあえず感じたことを覚書がわりにメモしておきたいと思います。