先日、倉下さんより新著が発売するという情報を入手したので、発売日前から書店に張り付いていたのですが、結局入手は発売日後になってしまいました。
「Facebook × Twitterで実践するセルフブランディング」
この本は、倉下さんの「セルフブランディング」について、その思想と実態を詰め込んだ一冊です。
趣味でも仕事でもない、第三の道「サードウェイ」の作り方を学べる一冊となっております。
サードウェイとは
まずはじめに、サードウェイトは一体なんなのか、本編から引用いたします。
少し前からサードプレイスという言葉を耳にするようになりました。
ファーストプレイスが「家」、セカンドプレイスが「職場」、この中間に当たる三つ目の場所がサードプレイスです。…私はこのサードプレイスと同じ意味合いで、サードウェイというものがこれからの日本で必要になってくるのではないかと考えています。
つまり、プライベートでも仕事でもなく、その間に位置する生き方ーーそれがサードウェイです。サードウェイが意味するものは多様です。
ソーシャルメディアを使い、趣味の情報を発信することで、それを副業的な収入源にすることも考えられます。
あるいは、共通の関心をもつ人との勉強会を開くといった新しい「場」にしてしまうこともできるかもしれません。 via: Facebook×Twitterで実践するセルフブランディング(P34)
サードウェイ的な働き方は、今までの仕事観と違い、自分らしく、好きなことをベースに考えていくわけです。
では、実際にサードウェイを作っていくにはどうすればいいのでしょうか。
サードウェイを作っていくのに必要な「3つの心がけ」
自分が自分らしく活躍できるサードウェイ。 それを創りだすのに必要なのは、以下の3つの心がけです。
- 自分らしい空気感、イメージを作り出す
- 共感を持って、同じベクトルの人々を集めていく
- 長期的に活動、貢献し、信頼を得る
自分らしい空気感、イメージを作り出す
まず、自分らしくなくてはなりません。
自分がやっていて楽しい、やりたいと感じる、そして、自分が居心地のいい環境を作らないとまずスタートしません。
自分がやっていて楽しい、居心地がいい、活動したい!と感じる状態になれば、自然と自分らしい空気感やイメージが出来上がっているものです。
サードウェイを作るにあたって、まずそこがスタートラインになるのです。
共感を持って、同じベクトルの人々を集めていく
次に必要なのは、共感を得ること。
同じように考え、感じている人を集めて、コミュニティを作り出す。
そこで、多くの人とのゆるいつながりを維持していくのです。
長期的に活動、貢献し、信頼を得る
最後は、当たり前のようですが最も大切で難しい「長期的に活動、貢献し、信頼を得る」ことです。
自分らしい場を作り、多くの人を招き入れることができたら、今度はそれを維持して、同じベクトルを持つ人に貢献していく必要があります。
あくまでここも自分らしく。
自分の空気や、イメージに合わない場合は無理にやってしまうと破綻してしまうこともあります。
自分も相手も、お互い無理せずに続けられる場を作る。「この空気を大切にしてくれる人のために維持する」という気持ちで継続することが大切です。
サードウェイを実際に作るにはどうすればいいのか
ということで、じゃあ実際にサードウェイを作るにはどうすればいいのか?となったときに参考になるのが本書です。
前半では「セルフブランディングを作る必要性」といった考え方の部分、そして、後半は実際に作るためのWebサービスやコミュニティの活用方法がふんだんに記述されています。
ちなみにこの本で紹介されているツールは以下のとおりです。
- ブログ
- Gmail
- 名刺
- スマートフォン
- Backtweets
- Topsy
- はてなブックマーク
- ふぁぼったー
- Googleアラート
- Google Analytics
- Metric Mail
- Flickr
- YouTube
- ニコニコ動画
- UStream
- foursquare
- ロケタッチ
- メディアマーカー
- ブクログ
改めて見るとかなり多いですね…
もし気になる方は、ぜひぜひ手にとって読んでみてください。 貴方もサードウェイを作りたくなるかもしれません。
追伸
読むときは、必ずToDoリストとアイデアメモを用意の上、スタートしてください。
ToDoリストとアイデアメモは本の巻末に用意されています。
僕はあとで気づきました。ああ…。