Seminar – Goethe-Institut, München 2009 / joaoa
以前主催させていただいた「伝えたい」を伝えるセミナーでお話ししたことなのですが、ちょっとセミナーでは詳しくお話できなかったので補足的にエントリ。
教えるでは駄目なワケ
以前エントリした通り、僕は「教えるだけでは駄目だ」と思っています。
きちんと相手に伝わらないといけない。相手が話を聞いて、納得しないと「やろう!」と思えないですよね。
「教える」つまりティーチングは自分の知識を広げる行程です。
相手がどうあろうが関係ありません。
それに対して、「伝える」は相手が腑に落ちている状態。
納得して理解している状態です。
教えるだけでは相手のことを置いてけぼりにしているのです。
相手のことを思いやるには何かが足りないのです。
じゃあ何が足りないのか。
「導く」、つまりコーチングをすることが必要なのです。
ティーチングとコーチング
僕の授業を例に挙げますと…
まずは自分の知識を話します。
「このボタンを押すとここが装飾されるんですよ」
これで相手はどういう機能があるのかを理解します。
次に、相手にも同じことをしてもらいます。
「では、それぞれやってみてください。」
ここまでがティーチングにあたります。
(ちなみに、僕はやることを促すのもティーチングの一部だと考えています。やったら覚えますよ〜という自分の知識を伝えているだけなので。)
さて、ここからが重要なポイントになります。
- 実際にやってもらって、相手ができているのか。
- できていないなら、なぜそれができないのか。
- じゃあ、どうすればできるのか。
僕は答えはなかなか言いません。そのかわり、質問を繰り返します。
- 「まずどうするんでしたっけ?」
- 「次はどうですか?」
- 「その次は、下の段にあるボタンのうちどれかなんです」
極力自分では答えは言わず、相手が考えながら答えを導きだせるようにします。
このコーチングのフェーズこそ、相手に伝えるための重要な架け橋になる訳です。
まとめ
まとめます。
- 伝えるためには、教えることは大前提
自分の知識を惜しまないこと - 伝えるためには、導くことが必要
相手の理解を深めるために、質問を繰り返す
あとがき
まだまだ荒削りではありますが、大体はこういう形になっているのだろうなというアウトラインが見えてきたのでエントリしてみました。