前回エントリで、Reflection.appを使うと動画でのiPhoneアプリ紹介がスムーズになりそうだ、という話をしたのだが、実は通常のWi-Fi環境だと通信速度不足によるイメージ崩れが起こることがある。これは、ルーターの性能に寄る所が大きいのだが、残念ながら僕はそこまで高性能なWi-Fiルーターを持ち合わせていなかった。だが、高性能ルーターを持っていなくてもスムーズにイメージを移す方法がある。Mac側でアドホックネットワークを作成するのだ。アドホックネットワークとは、Wi-Fiで構成できるネットワークの一つ。
アクセスポイントを介さず、コンピューターとコンピューターをつなげるネットワークのことを指す。通常はこのように、アクセスポイントを介したネットワークの構築になる。高性能なアクセスポイントを使えば問題ないが、残念ながらそうではない場合はこのアクセスポイントを通るデータの速度が遅くなり、結果としてイメージ崩れが起こることもあるのだ。そこで使えるのが、アドホックネットワークである。
アドホックネットワークを使えば、このように直接通信が出来る。
アクセスポイントの性能に関係なくデータの受け渡しが出来るようになるためん、イメージ崩れが起きにくくなるのだ。
Macでアドホックネットワークを作成
では、実際にアドホックネットワークでMacとiPhoneを接続する方法をご紹介しよう。今回はOSX Lionの画面で説明する。メニューバー右にある
をクリックし、下の方にある「ネットワークを作成」をクリック。
ネットワーク名とチャンネル、セキュリティの設定を行い、作成をクリック。今回はテスト運用のため、40ビットのWEPセキュリティとした。
心配な方は128ビットWEPを選択しよう。作成できたら、Wi-Fiのアイコンが変わる。これで準備は完了だ。
iPhoneからMacに接続する
あとは、iPhoneのWi-Fi設定を変更しよう。設定アプリのWi-Fiを確認すると、先ほど作ったネットワークが一覧に出てくる。
タッチすると、パスワード入力を求められるので、先ほどMacで入力したパスワードをiPhoneでも入力。
これで接続は完了だ。
Reflectionのイメージのクオリティがあがる
いままで、自宅のWi-Fiを経由していたときは、解像度が低かったりブロックノイズが表示されたりで実用に堪えなかった。しかし、これを直接接続に変えることでブロックノイズはほとんどなくなり解像度も一気に上がった。もしReflectionで解像度が低かったりノイズに悩まされているのであれば、是非アドホックネットワークを作って試してみてほしい。