今だから言う話。
20代前半の頃に大阪のWEB制作会社に面接に行ったことがあった。
面接もそこそこに、面接官に「それでは今からテストを行います」と言われ、コンピュータの前に座らされた。— 藤本タカシ (@fujimotta) 2014, 1月 1
何をやるのかと思ったら、その当時どこのメーカーにもバンドルされていた某激ポチ的タイトルのタイピングソフト。
やれって言われたし、苦手でもなかったので頑張ってやった。— 藤本タカシ (@fujimotta) 2014, 1月 1
結果は上々。
戻ってきた面接官が、結果を見るなり自分に言ってきたのは「明日からでも勤務してくだされば助かります」という一言。
えっ、そんな簡単なことで決めていいの?と戸惑う自分。— 藤本タカシ (@fujimotta) 2014, 1月 1
そこで面接官、ちょっと後ろめたそうに…
「実はやってもらいたい仕事は、WEBデザインではないんです。」
えっ?— 藤本タカシ (@fujimotta) 2014, 1月 1
「こちらを見ていただきたいんですが…」
見せられたのは某弱小ポータルサイトの恋愛マッチングサービス。
「実はこういうサイトって、男女比はどうしても男性の方が多くなるんですよね。」
はあ。まあそうでしょうな。— 藤本タカシ (@fujimotta) 2014, 1月 1
「こういうサイトを運営するには、どうしても女性側を増やす必要があって…まあ、言葉は悪いのですが、サクラ…的なものは一定数いることが殆どなんですね。」
うん、友達が引っかかってたから知ってるよ。— 藤本タカシ (@fujimotta) 2014, 1月 1
「で、あなたにはぜひこのサクラをやっていただきたいんです!」
…はぁ!?
「うちとしては是非明日から来ていただいて、勤務していただけるとありがたいのですが!」
いやいや絶対イヤだし。— 藤本タカシ (@fujimotta) 2014, 1月 1
「すみません、僕も他の会社とも面接してまして、そちらの結果も揃ってから、きちんとまた返答したいのですが…」
「…ああ、そうなんですか。わかりました。
では良いお返事いただけることを期待してお待ちしております!」— 藤本タカシ (@fujimotta) 2014, 1月 1
…で、無事その建物から離脱したあと、なんか無性に腹が立ってきてさ。
心斎橋だったんだけど、そっから歩いて梅田まで行ってJRで帰った、という思い出があります。— 藤本タカシ (@fujimotta) 2014, 1月 1
その時「ハッ、大阪なんて歩いて移動できんじゃん!ちっちゃい街だな!!」的なことを考えながら帰ってました。
多分その当時の僕は言いようのない怒りでイライラしてたんだと思います。— 藤本タカシ (@fujimotta) 2014, 1月 1
故郷の風に当たって、そんなことを思い出しながらツイートしてみました。
今となってはどのビルか、どの会社かも思い出せないけれど、なんせ無性に腹を立てたということだけを覚えてます。
ちなみにこれを知り合いに話すとちょっと変な目で見られます。— 藤本タカシ (@fujimotta) 2014, 1月 1