「あなたは、集中力、ありますか?」
私はなかなか集中できず、ついつい脱線してしまうことも多くあります。
だからライフハック的な手法や、仕事術にはまってしまった、というのもあるのかもしれません。
そんな私にとって必要な力こそが、今回のテーマである「集中力」です。
とはいえ、この集中力というのが曲者で、現代社会においてはいろんなところに「集中力を削ぐ」ものが存在します。
例えばその中の一つがインターネットでしょう。今やパソコンだけではなく、常時持ち歩いているスマートフォンからも通知が途切れることなく届き、集中力を削いでくるわけです。
今回は、『短時間で「完全集中」するメソッド』という本を読みました(著:佐々木正悟氏)。こちらの本から、仕事に集中するために今すぐにでもできることは何かについて学んでいきたいと思います。
未来の自分は今の自分よりもグズ
集中力がないという人に、いきなり絶望的な事実を突きつけなければなりません。
それは、未来の自分は今の自分よりもグズである、ということです。
人間、何かやらなくちゃいけない時にふと聞こえてくるのが「今できなくても明日になったらきっとできるよね」という悪魔の囁きです。
「別に明日になったらきっとできるだろうし、今は辛いのにわざわざやらなくてもいいでしょ。」
そんなふうに、ついついと未来の自分に期待してしまうことが往々にあります。
今できないことは明日もできない
ですが、「今できないこと」は、明日もできません。
むしろ、明日は本当に病気になっていて、微塵も動けなくなっているかもしれないわけです。
今、動ける。時間がちょっとでもある。のであれば、今行動するのがベストなんですよね。
それを先送りにしてしまうということは、つまり明日も先送り、明後日も先送り…と「永遠に実行できなくなる」ことと同等なのです。
裏切ることはつい習慣になる
また、人は簡単なことはついつい習慣になってしまいます。
例えば、「明日やろう」という気持ちが湧いて、日々先送りをしているとその行動が習慣化してしまうのです。
今やるべきことを今やらないというのは、自分に対する裏切り行為です。
「それがつづくと、容易に習慣化してしまう」というのは容易に想像できることです。
集中するために必要になるのは「能動的な行動」
さて、ここからが今回のテーマの答えとなります。
著者の佐々木正悟さんは「集中するために必要になるのは、能動的な行動だ」と書かれています。
例えば、なにか手をつけなければいけない事柄があった時に、たった1分だけであったとしても自分から行動をすることが大事だ、ということです。
「1分だけ集中する」と決めて手をつけてみる。そうすることで、そこを皮切りにどんどん物事にしゅうりゅうできるようになるそうなのです。
能動的な行動。つまり、自分でやる、と決めて、実際にやってみる。そういう小さなゴールを設定し、それを達成することこそ集中力を高めるために必要なことなのです。
まとめ
ということで、今回は「仕事に集中するために、今すぐにでもできることは何か」というテーマで読んでみました。
結論としては、仕事に集中するためには、今すぐとりあえず1分だけでいいからやってみる、という非常にシンプルな答えにたどり着きました。
ですが、このシンプルなルールこそが重要で、そこに思考の余地がないほどに簡単であればすぐ行動できるようになります。
逆に、ここに複雑な思考が必要になると、どんどん行動できなくなってしまうわけです。
考える時にはしっかり考える。
でも、行動する時にはシンプルに目の前のことに取り組む。
そういうスイッチの切り替えのために、「とりあえず1分やってみる」という1分間ルールを導入してみると良いですね。
ちなみに、こちらの本の中には、もっと具体的に「集中するためのメソッド」が紹介されています。
集中力がほしい!という人には超オススメの1冊です。